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HP Jornada 680ファーストインプレッション [99/6/8]

HP Jornada 680写真館1 HP Jornada 680写真館2

 5月24日に発表された「HP Jornada 680」を触る機会があった。そのファーストインプレッションをご紹介する。18時間くらいしか手元になかったため,印象記として読んでいただきたい。Jornada 680は,6月12日発売開始予定で,価格は138,000円。510gという軽量さ売り物の「Windows CE Handheld PC Professional Edition, Version 3.0日本語版」搭載マシンだ。

 以下は,実際にJornada 680で入力したものを誤字や繰り返しなどを直したものだ。数時間しか入力していないが,どこでもタッチタイプ可能なマシンの魅力にとても惹かれるようになっている。

実際に使って見て

 日本語入力にMS-IMEをつかって文書を入力中。キー入力はなかなか快適。キーボードのタッチは軽快で好みが分かれるかもれ知れない。おそらく,Librettoシリーズで入力を苦にしなかった人は,まったく苦にならないだろう。小型だが入力しやすいキーボードだ。ただし,キーボードはすき嫌いもあるし,長期間使っていれば,評価が変わってくる部分でもあるので,購入する人は実際に試してからの方がいいかもしれない。とりあえず,購入して使ってみて,どうしても慣れることができなければ売却してしまうという方法もあるだろうけれど。

 明日には,返却してしまわないといけないのが残念だ。ひさしぶりに,入力していて楽しいマシンといえる。もっともデフォルトでは,キーボードを入力している時には,キークリック音がするというのは,一体何を考えているのだろうとも思う。サウンドをオフにした。うーん,とても,打ちやいキーボードだ。

 いやあ,これは,結構はまるかも。買っちゃおうかなあ?

 まあ,どんなソフトが使えるのか,というのもあるけれど,日本語入力を中心とした限定されたソフトでよければ,十分にやれるんじゃあないだろうか?

 ただ,筐体が紫だけというのは,日本人には強烈すぎる色合いかもしれない。もうちょっといろいろ選べるほうがいいかも。まあ,アメリカでは紫が好まれると聞いたことがあるし,ソニーのVAIOなども紫色だけれど,ちょっと派手だと感じる人もいるかも。

 重量は510gだが,かなりずっしりとした印象を与える。Librettoよりも300g以上軽量なのにもかかわらず,Librettoよりも重く感じられるほどだ。試しに,ジャケットのポケットにいれてしばらく持ち歩いたが,結構重く感じられるようだ。これはおそらく,Jornada 680の筐体がかなり小さいことから,逆に重く感じられるのだろう。

 キーピッチは13.2mm,キーストロークは1.5mmだが,とても入力しやすいよく考えられたキーボードだ。若干Librettoのキーボードに似ている気もしないでもない。

自宅に持ち帰る,あるいは筐体について

 帰りの電車の中(とてもいそいそと私は帰宅したのだ),机の上とかではなく,鞄の上に置いて入力しようとしているが,ちょっと苦戦。まあ,JORNADAの問題というよりも,腕を広げられないことの方が問題なのだろうけれど。ちょっと入力は慣れてきたかな?

 ただ,それほど入力しやすい環境というわけではない。電車の中というのは。対面式だったり,二人掛け,三人掛けとかだったらまた違ってくるのかもしれないけれど。まあ,ちょっと見にはコミパルの少しだけ大きいのっていう雰囲気だろうか。こんなに入力しやすいキーボードだとは,入力しないとわからないだろう。まあ,キーボードは,好みの要素も大きいので,私好みってことだけなのかもしれないけれど。購入される方は,可能であれば販売店でよく試してから購入していただきたいってさっきも書いたか。ただ,Libretto(それもLibretto 50まで)を好きな人なら,キーボードはかなり気に入るんじゃないかと思う。

 ハーフVGAのディスプレイだが,テキストを入力するだけだったら,それほど不満はない。MS-IMEは,あまり好きにはなれないけれど。ATOK12 for CEがJornada 680でも使えるようになるといいのだけれど。

 キーボードで不思議なことといえば,リセットキーが本来のtabキーの位置にあることだろうか。まあ,小さなスペースなので,tabキーを配置するわけにもいかないのだろうけれど。あまり,目立つところにあるというのは,精神衛生上あまりうれしいことではない。そんなに頻繁にリセットしないといけないのだろうか,と思ってしまう。

 CF Type IとPCカードType IIの両方が使えるのはいいのだけれど,同時に使おうとすると,ちょっと不思議なことになる。反対がわにある脚をあげて,CFスロットと高さを調整するのだ。CFスロットの機構は結構複雑そうで,故障の原因になったりしないかと,今からちょっとだけ心配だ(といいながら,肝心の写真を取り忘れたことに気づいたのは,返送した後だった。あんなに撮ったのに……。販売店や他誌でご確認いただきたい)。

DSTN液晶の視認性は?

 前日に,雲天の下で液晶を見てみたが,十分に視認することができた(MS-IMEは視認も変換できない……)。

 晴れてよかった。直射日光の下で液晶を見た。液晶はなんとか視認できるレベルだろう。なまじのTFT液晶よりはよほどいいかもしれない。これで,タッチパネルだというのは信じがたいほどの技術の進歩だろう。ただし,「HP 設定」で光量を最大にし,コントラストをかなり高めにしてある。HPのデフォルトの「アウトドア」では,光量を最高にし,コントラストを一番下にしているが,それよりも,コントラストは上目の方が見やすいようだ。

 もっとも,室内などでも光量は最大でないと,私はちょっとつらく感じる。バッテリの持ち時間が気になるところだが,借りて翌日に返すという日程なため,そういったテストを行う時間的余裕はなかった。発売日に購入するつもりなので,機会があれば,光量の違いによるバッテリの持ち時間の違いなども紹介したいと思う。

メリットはいつでも使えること

 今もちょっとした待ち時間に入力している。試しに立っている時にも,HP200LXなどで有名な親指2本を使った入力も試してみた。まあ,私はLibrettoで可能なくらい手がでかいので当然できたけれど,一般的な手の大きさの人だったらちょっとつらいかもしれない。かといって,利き手でない手で支えながら,利き手で片手入力というのも,510gという重量は,案外重く感じられるので,どれだけの時間可能だろうか。また,外での入力は落としてしまうという危険性と隣り合わせである。ただ,筐体にストラップを通せるような穴が空いているので,これにストラップをつけて見るというのも一つの方法かもしれない。電車の中で寝てしまった時など,うっかりPCを落としてしまうこともあるので,その予防になるかもしれない。

 と入力していたら,今呼ばれたので料金を支払い,移動した。こういったことってのは,Librettoをはじめとしたミニノート,サブノートでは大騒ぎとなるが,Windows CEの数少ない利点として,電源スイッチをオフにして移動すればいいだけなので,この部分はとても便利だ。今は,すぐにまた利用できることがわかっていたので,電源を切る時間も惜しんで,ジャケットの胸ポケットにしまってしまった。

アプリケーションソフトについて

 Windows CE標準ソフトのほかに,HPオリジナルのソフトが何本か用意されている。「HPビューア」は,HPLXのPIMソフトを連想させる,優れたユーザーインターフェイスを誇るが,「Pocket Outlook」のビューアに徹している。このソフト自体で入力できる方が便利だと思うのだけれど。

 Pocket IEは,PCでブラウザを使ったことのある人には,ややスピード的につらいかもしれない。また,VGAでも小さいといわれる昨今,ハーフVGAの画面サイズでは,かなり認識が大変だと思う。メーラなどに徹するか,メインとは思わずに使ったほうがいいだろう。MS-IMEは,WindowsやMacでATOK12に慣れた身からするとかなりつらいけれど,不自由を感じない人も多いかもしれない。日本語入力プログラムは,慣れとどういったソフトを使ってきたかという部分も大きいからだ。単漢字変換などよりは,はるかに使いやすいことも確かだ。

 HPモバイル辞書(英和/和英辞書),JRトラベルナビゲータ,TrueSync CE2.0,携帯ほいほい試用版なども搭載しているが,じっくり使う暇はなかった。

個人的な印象記

 とても気に入った。キーボード入力については,まったく不満を覚えなかった。ただし,万人向けかどうかというとそれはわからない。ただ,かなりの人がタッチタイプできるのではないかと思う(もちろん,タッチタイプできる人であることが前提だけれど)。以下は,まったく個人的な+と−の印象である。

・とても入力しやすいキーボード
・とても小さな筐体
・510gと軽量である
・小さいながらもPCカードとCFカードを搭載。また,同時に使用可能
・DSTN液晶ながら高い視認性
・すぐに立ち上がる操作性(Windows CEのメリット)

・つくりがやや複雑な部分がある
・インターフェイスが少ない(USBがクレードルにもない)
・スピーカーが底面のCFカードスロット部分にある。音質もよくない
・ハーフVGAである
・希望小売価格が138,000円
・紫色のモデルしかない

 マイナスの方が多くなってしまったが,だからといって必ずしも欠点ばかり多いということではない。ある意味でJornada 680は,とても割り切ったマシンなのだと思う。拡張性を犠牲にすることで,とても軽量で小さく,それでいてキーボードによる入力がとても行いやすいマシンを実現した。キーボードにとって大切なことが,大きさだけではなく,その入力のしやすさであるということをよくわかっているのは,さすがHPだと思う。

 どういった人に向くかというと,ある程度文章を即座に入力したいというユーザーにはかなりいいのではないかと思う。PIMがわりにも使えるが,PDAとして見るとかなり大きい部類なので,それなりに覚悟が必要だろう。ただ,鞄などに入れて持ち歩く分にはまったく気にならない大きさ,重量だろう。

 Webブラウズも可能だが,Pocket IEでは,PCのWebブラウザに慣れた人にはややきびしいかもしれない。

[ニュースリリース] HPのハンドヘルドPCに新機種「HP Jornada 680」を発表
http://www.jpn.hp.com/Corp/pressreleases/FY1999/psg23jd680.html

[製品情報] HP Handheld PC: Jornada680
http://ext8.jpn.hp.com/grp1/handheld/jornada680/index.html

[参考] 日本HP,510gのハンドヘルドPC「HP Jornada 680」を発表 [99/5/24]
http://www.mobilenews.ne.jp/news/1999/05/2401hp.html

HP Jornada 680写真館1 HP Jornada 680写真館2

個人的には,とても気に入りました。ひさしぶりにわくわくするマシンに出会ったという感じです。こんなにわくわくしたのは,J-3100SS,HP100LX,Libretto 20に出会って以来のような気がします。発売日当日に買う気になっています。ただ,私の用途からすると日本語入力だけなので,Pocket WZなども購入する必要があるんでしょう。どこでも,即座に高速で入力可能だというのは,なんという快感なんでしょう。

[99/6/14] -に書いた「・ACプラグがすぐに抜ける(これはもしかしたら,ケーブルを足で引っ掛けても簡単に抜けることで,マシンを落下させないためかもしれないけれど。などといいながらよく付け根を見たらプラグが奥まで入らずに,筐体にひっかかっているようにも見える)」は,当方の確認ミスでした。本来マニュアルに記載された向きとは逆に入れていました。訂正してお詫びします。


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