[製品紹介]
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メルコAIRCONNECT(11Mbps)のパフォーマンスレポート [2000/3/31] こばりん ■比較的安価な11Mbpsの無線LAN AIRCONNECT
今回借りることができたのは,アクセスポイント「WLA-T1-L11」1台とPCMCIA用通信カード「WLI-PCM-L11」を3枚(うち1枚はアクセスポイントに付属)。 無線LANカードはカード本体からアンテナ部分が大きく飛び出した形をしており,ちょっと見た所ではPHS通信カードとそっくり。この形状から,ノートPCで使用する場合,カードスロット付近の設計によっては使用できないか,使用しにくい可能性がある(カードスロットがカバーの奥に設置されている場合や,IBMのThinkPad
220のように(すでに使っている人もいないか?)カードスロットが本体下面に,通常と逆のカード上面が下になる向きに設置されているような場合)。 ■インストールと設定 無線LANを有線LANに接続するためには,まずアクセスポイント側の設定が必要になる。アクセスポイントの設定はネットワーク経由で行うのだが,初期値でIPアドレス1.1.1.1が割り当てられてしまっているため,既存のネットワークに接続して設定を行うのは不安だ。今回は余っていたHUBにアクセスポイントと設定用のPCを接続して設定を行った。設定は,まず専用ユーティリティをPCにインストールして,アクセスポイントをネットワーク上から検索し,IPアドレスとネットマスクを必要に応じて変更する。変更が完了するとWebブラウザが立ち上がり,設定画面が表示されるのでID(root)と初期パスワード(ブランク)でログオンし,以後はこの上で初期設定を行う。 初期設定の項目はアクセスポイントの名称と設定者(root)のパスワード,アクセスポイントのグループ名と使用するチャンネルで,パスワードを除く各項目には初期値がセットされているので,それをそのまま利用する事も可能だ(パスワードをブランクのままにしておくことも可能)。最後にESS-IDと呼ばれるコードを入力してアクセスポイント側の準備は完了。 続いて端末側にクライアントマネージャーをインストールし,アクセスポイントに設定したのと同じESS-IDを登録する(登録には「アクセスポイント情報ファイル」を用いて,いちいちEDD-IDを入力しない方法もあるが,今回は使用しなかった)。 クライアントPCのWindows上でTCP/IPの設定を行い,再起動してDOS窓からPingを打ってみると,案外簡単にLANに接続できた。 ■使ってみる アクセスポイントをサーバ付近に設置し,ノートPCを移動させて接続状態を試してみた。30mほどの幅があるかなり広いオフィス内での通信も特に問題はない。パーティションを隔てた隣の部屋に入っても良好な通信状態を保っていた。試みに,窓際に設置して,道路を隔てた隣のビルに行って試したが,これは接続できなかった。窓ガラスの影響があったのかもしれない。 無線LANを使う上で気になるのがそのパフォーマンスだ(実は今回の機材借用も,業務で使用できるパフォーマンスがあるか試験することが目的だった)。 あまり時間が無かったので,とりあえずFTPを用いてファイル転送を行い,特に複数のクライントが動作した時にどれぐらいのパフォーマンス低下が起きるのか調べてみた。 なお,試験した環境は,サーバがPentiumIII・500MHz搭載のWindows NT4.0 Serverマシンで,クライアントは日立FLORA
220(MMX Pentium 266MHz)である(OSはWindows 98)。 (1)1クライアント時 条件:FTP前の平均ネットワーク利用率1%程度 (2)2クライアント時(クライアント1のみの受信でクライアント2は待機) クライアント1は試験用のファイルを受信。クライアント2は電源投入後,pingを実行してネットワーク接続を確認した後,待機。 条件:FTP前の平均ネットワーク利用率1%程度 (3)2クライアント時(両クライアント共データ受信) クライアント1は試験用のファイルを受信。クライアント2は別サーバから約20MBのデータファイルをバイナリモードで受信。クライアント2が受信を開始してから,クライアント1のデータ受信を行った。 条件:FTP前の平均ネットワーク利用率1%程度 (4)1クライアントと通常LAN1クライアント時 通常LANクライアントで別サーバから約20MBのデータファイルをバイナリモード受信。通常LANクライアントが受信を開始してからクライアント1のデータ受信を行った。 条件:FTP前の平均ネットワーク利用率1%程度 この試験では,2クライアントでほぼ同時に処理が発生した場合,1クライアント時の半分以下のパフォーマンスしか得られなかった。また,単に処理中のクライアントの他に1クライアント存在するだけでも30%近いパフォーマンス低下が見られた。一方で,無線クライアントが1台しか稼働していない状態で有線LANとFTPが競合しても大きなパフォーマンスの低下は見られなかった。このことから,無線LANを複数台運用した場合のパフォーマンス低下は有線ネットワーク部分の競合は大きく影響していないと思われる。 無線LANが複数台稼働した場合,思っていたよりも性能低下幅が大きく,特に1クライアントしかデータ受信を行っていないにも関わらず,パフォーマンスが30%も低下したことは注意する必要がある。これは,帯域分割が実際に稼働するクライアントに対して行われているのではなく,起動されたすべての無線クライアントを(まったくパケットの出入りがない待機状態であっても)対象に行われていることを示している。多数のクライアントを1台のアクセスポイントに接続する場合(1チャンネルを多数のクライアントで分割する場合)は,11Mbpsの機材であっても,実際のパフォーマンスはかなり低下した状態になるということだ。 AIRCONNECT(11Mbps版)自体は14チャンネルの利用が可能なので,複数のクライアントを使用する場合はアクセスポイントを複数用意してチャンネルを分ける運用が考えられるが,この場合コストの問題がある。速度かコストか,このあたりはユーザーが利用状況に合わせて選択する必要があるだろう。 [ニュースリリース] 新発売無線LAN新世代、将来はMacとも通信可能な高速11Mビット/秒モデル登場 [製品情報] WLA-T1-L11 [製品情報] WLI-PCM-L11 ・メルコ
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