[コラム]
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週刊連載 Mobile Little Things [2000/8/11] 彩音五郎(kouha@chaos.to) ■ パソコンとの連携 パソコンとの連携自体は,以前の連載でもお伝えした通り,標準的なものである。しかし,今回はアウトルックだけではなく,ユードラにもメールのシンクロが対応したので,恩恵をうけるユーザーが多いのではないだろうか。 パソコン接続キットについてくるクレードルはトランスルーセントで,なかなか良いデザインである。しかし,あいかわらずのシリアル接続であり,最近のパソコン事情を考えればそろそろUSBにも対応して欲しいものである。ソフトウェア的には若干の高速化がなされており,シンクロのスピードは速くなっている。 従来どおりのパソコンとの連携や,たまにあるパソコン経由でのMoreソフトのインストールであれば,シリアル接続でも十分であろう。しかし,MP3のパソコンからの転送や,今後でてくるであろう大容量のコンテンツなどを考えると,いささか不十分である。ソフトウェア的な高速化だけではなく,純粋に転送速度を速くするオプションも用意して欲しいものである。 クレードルに縦でおいた姿は,PalmやPocketPCのような形である。しかし,クレードルにおいたままシンクロなどの作業をすると,若干の違和感を感じることとなる。パソコンとのデータ転送やシンクロの設定画面は,なんと横型の表示で操作しなくてはいけないのである。 インターネットの接続画面や,予定表,アドレス帳あたりなら横型でも,横型のほうが画面の構成上見やすいと製作者側が判断したのだなと言う事で,納得できないことはないが,こういったユーティリティ系の画面で横型でしか操作できないと言うのは正直いって理解に苦しむ。 まあ,機能的には問題はまったくないので,画面の構成くらいはささいなことと製作者が判断したのかもしれないが……。 ■ MP3について 今回,新しく発売されたMP3ユニットについても紹介してみたい。 まず,このMP3ユニットが使用できるのは,MI-C1,MI-P1/P2,MI-EX1,MI-310である。 パッケージの中には,エンコーダ+リモコンの役目をはたすユニット本体とイヤホン,収納袋,ユニット本体をザウルス本体に固定するカバー(固定カバー),関連ソフトウェアの入ったCDが入っている。 ユニット本体は,ポータブルのCDやMDに付属するコントローラのような雰囲気であり,やや大振りではあるが,スタイリッシュなデザインでなかなか好感が持てる。他のザウルスでも使用可能であるのだが,色合い的には今回紹介しているMI-P10にマッチする。また,ユニット本体の裏にはクリップがついており,胸ポケットやカバンのショルダーベルトなどに装着することができる。 イヤホンは,音質的には普通のレベルである。なので,外でウォークマン的に聞くのであれば十分なレベルと思う。ただし,通常の音量ではほとんど漏れないのだが,ボリュームを大きくすると音漏れが若干気になるので,「イヤホンで大音量で聞く人」は周囲の迷惑を考えて,高性能なイヤホンにする必要があるだろう。 収納袋はきんちゃく袋のような形をしており,ユニット本体とイヤホンを収納できるようになっている。 固定カバーは,本体ユニットをザウルス本体にしっかりと固定するためのものである。本体ユニットはオプションポート16でザウルス本体に接続されているのだが,オプションポート16自体はそれほど丈夫なつくりをしていない。そのため,普通の携帯電話などを接続するような使い方では問題がでなくても,普通のポータブルミュージックプレーヤーのように手荒に扱うとコネクタが破損したり,するりと抜けたりする可能性が高くなるため,このようなカバーがついている。 関連ソフトウェアは,本体ユニットでMP3を演奏するために必要なMoreソフト,CDのデータをMP3にするRealJukebox,ザウルスにMP3データを転送するザウルスプラグインfor RealJukeboxが入っている。 そして,ザウルスの他の機能を使用しながらでも,音楽を聴くことができる。メールを閲覧しながら音楽を聴いたり,予定を色々考えながら音楽を聴いたりとさまざまに楽しむことができる。 ■ MP3をザウルスで聞くまでの流れ(基本編) ザウルスでMP3を聞くためには,このMP3ユニットと,MP3データを入れるためのコンパクトフラッシュメモリが必要である。またMP3データはインターネットからダウンロードするか,CDを以下の手順でMP3化して転送する必要がある。なお,下記手順はザウルスコネクションで,接続がすでにできているという前提である。 1.ザウルスにMoreソフトをインストールする。 このように基本的には著作権情報を保持した状態でしか転送できないようになっている。 さて,この基本的なやりかたであるが,RealJukeboxはいきなり電子メールなどを登録するよう強要されるので個人的にはあまり好きでない。といった所で以下に応用編を示す。 ■ MP3をザウルスで聞く(応用編) 以下のやりかたは,シャープが保証するものではないので,各自がオウンリスクで行って欲しい。 MP3をザウルスで聞く場合,Moreソフトをインストールするのは必須ではあるが,MP3ファイルの作成と転送はRealJukeboxを経由することなく,可能である。 RealJukeboxを経由してザウルスに転送されたファイルは,コンパクトフラッシュ内の _zaurus 実は_zaurusのフォルダーの中にMP3ファイルを転送するだけで,Moreソフトから利用可能になる。ファイル名は拡張子が.MP3であれば使用可能であり,MP3ファイルのまま拡張子を.ZMSにしても使用可能である。 そのため,コンパクトフラッシュを読み書きできる環境にあれば,直接書き込むことによって,ザウルスでMP3ファイルを扱うことが可能である。ノートパソコン環境であれば,千円程度のアダプタを購入するだけでよいし,デスクトップ環境であっても,現在USB接続やパラレル接続のカードリーダが6〜7,000円程度で販売されているので,環境を整えるのは難しくはないであろう。 パソコン接続キットがあるのならケーブル接続でうまく送る方法もあるのではないかと思ったのだが,ザウルスプラグインfor RealJukebox以外で,ザウルスにMP3データを転送することはできなかった。もしかすると可能なのかもしれないが,転送速度のことなどを考えれば,シリアル接続というのは実用性に欠けるので,カードリーダなどを導入するのがベターだろう。 上記のような転送ができるため,ザウルスはWindows環境でもMacintosh環境でも,どちらでもMP3プレーヤーとして利用可能である。 ちなみにWindows環境であれば,接続キットを使用しなくても,赤外線か専用の接続ケーブルを利用することによってMP3演奏用のソフトを導入することが可能である。 ■ 最後に 今回のザウルスは人によって評価がかなり大きく違うことになるだろう。従来どおり,アドレス帳や予定表,個人データ,電子メール,Webページをちょこっとといった使い方をする場合は,新型のパワーザウルスであるMI-C1で採用された細かな改善を,白黒の普及型のモデルに採用したものということになるため,単純な新型ということになる。縦型での使用を前提とする形状をしているわりには,縦型への対応が不十分であるのも減点対象となるであろう。特にアドレス帳などの一覧だけでも,縦型に対応して欲しかった。縦の解像度が240から320になれば,ずいぶんと一覧性が向上するのだから。しかし,コンテンツビューワとして,積極的に活用する場合は,非常に高い評価となる。 MI-P10はプレイインデックスというMoreソフトを利用することにより,コンテンツビューワとしてのザウルスの位置付けをさらに強化したものとなっている。ただし,プレイインデックスはMI-P10/MI-C1/MI-EX1/MI-P1/MI-P2などの各種ザウルスで使用可能である。しかし,ザウルスで利用できるコンテンツの1つであるマンガは,現在のところMI-P1/MI-P2/MI-C1用でしか閲覧することはできない。 結論としては,実績のあるPIM機能,豊富なコンテンツ,インターネットへの接続の簡単さ,重量の軽さとバッテリの持続時間などから考えると,新規導入するのであれば万人に薦められるものといえる。しかし,買い替えということを考えるとMI-C1/MI-P1/MI-P2などのユーザーであるのなら,買い換える必要はないし,旧ザウルスのユーザーなら,シャープから提供されている新たなコンテンツを活用したいという人にのみお勧めということになる。MI-EX1のユーザーは,マンガが読みたいかそうでないかということになるだろう。 ・関連するリンク MP3プレーヤーのページ
HP100LXに始まり,HP200LX,ザウルス,Palm,MobileGear,Psion,Windows CEを渡り歩き,現在は Psion S5mx をメインで使用している。 PDAの他にもデジカメ,携帯電話,ミニノートPCなど小さな物に目がない。つねに多数の携帯電脳を持ち歩く,肉体派Mobiler。現在カバンに入れているアイテムは以下のとおり。 Psion S5mx / Zaurus ICRUISE / MobileGear II R730 / Digital IXY Hyper Hyde / MicroDrive / NM502i / KX-PH933Sこれらの紹介についてはいずれ。 kouha@chaos.to 今までに使用したマシンの遍歴についてはこちら。
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