[コラム]
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週刊連載 Mobile Little Things [2000/10/06] 彩音五郎(kouha@chaos.to) 今回はCLIEに標準で添付されるソフトウェアについてである。 ■ ソフトウェアの添付の形式 CLIEには4つの形式でソフトウェアが添付されている。まず,本体内蔵で最初からインストールされている物,メモリースティック内蔵のもの,インストールCD-ROMの中に入っている物,ODN Palm Power Packの中に入っている物だ。 ■ 内蔵のソフトウェア Palmのお馴染みのソフトウェアの他に,以下のようなソフトウェアが入っている。 ● 辞書 ● ATOK ● MS Gate また,内蔵のソフトウェアにも若干の修正が加えられている。予定表は従来の表示の他に,Todayの表示が加わっており,本日の予定とToDoの両方が表示可能になっている。また,アドレスは住所の他に写真を表示することが可能になっている。 ただし,アドレスに住所を表示するためには,メモリースティック内にある,PictureGear Pocketが必要となる。アドレスの入力画面で「画像なし」と表示されている所をタップすると,PictureGear Pocketに登録された画像の一覧が出てくるので,それを選択すればOKである。ちなみにこのようにアドレスに登録された画像をPictureGear Pocket側で削除すると,アドレスの方は画像なしの状態になってしまうので注意が必要である。また,アドレス帳に画像だけ選択して,それ以外の名前などの部分を入力しなかった場合などは,登録されないこととなる。 この中で最も環境の改善に恩恵があるのがATOKであろう。文章の入力がずいぶんと快適になる。従来は予定や住所を入力するなど短い文を入力するにはさほど不満を感じなかったが,メールの返信などで,長めの文章を入力するのはつらかったものである。まあ,手書き入力のデバイスであるし,Palmの元々のコンセプトからすれば,文章の入力は短い物だけでよいのであるから,変換の効率はそれほど高くなくてもよいわけである。しかし,ソフトウェアを追加することにより色々なことができるようになるため,ついついPalmでなんでもやろうと言う気になってしまったのだ。 昔,文章関係はPalmで全て管理しようと思い立ち,ニュートンキーボードなどを接続してメールの作成や文章書きに挑戦したこともあったが,変換効率の関係で思ったより作成に時間がかかるために断念した。しかし,ATOKであれば,このように長めの文章を入力するときでも変換効率に不満をもつことはないだろう。前回にも紹介したが入力エリアも従来のモデルより入力しやすくなっているため,文章の入力の環境はずいぶんと向上したように思う。CLIE用に専用の折り畳みのキーボードが発売されるというアナウンスもあったので,文章を書くためのツールとしても使えるようになるのではないかと思う。 ■ メモリースティック内のソフトウェア メモリースティック内には以下のようなソフトウェアが内蔵されている。 ● Amida De Go ● dict Files ● gMedia & sample ● HyperDia ● MultiMailPRO2 ● Palmscape & wizard ● PictureGear Pocket & sample これらの他に,ATOKやPalmscape用のファイルなどが入っている。 PictureGear Pocketはアドレスへの画像の登録の関係もあり必須のソフトであろう。この部分はSonyも力が入っているようで,インストールCD-ROMの中にも連携用にPictureGearと言うソフトが入っている。しかし,それだけに本体内のROMに内蔵しておいて欲しかった。 また,これらの中で特に特徴的なのはPalmscapeとMultiMailPRO2だろう。前回でも少し触れたが,このソフトウェアを本体にコピーし,モバイルコミュニケーションアダプタを装着して,携帯電話などを接続すれば,それだけでインターネットへ接続可能な状態になるのである。まあ,当然設定はしなくてはいけないのだが,ウィザード的な物が用意されており,容易とまではいかないもののそれなりに簡単に設定することができる。 PalmscapeとMultiMailPRO2の詳細に関しては,コンテンツ編にて書かせていただく。 さて,これらのソフトウェア構成を見ていて思うことは,このマシンはPalmでありながら,ソニーの思想を強く出した個性あるものだということだ。ブラウザとメーラ,画像表示,動画表示のソフトウェアをメモリースティックからコピーするだけで導入できるということは,電子手帳として使用し,Sonyの用意しているコンテンツを閲覧するだけの用途であればパソコンは不要なのである。 従来のPalmの良さはもちろん残しながらも,ザウルスのようなオールインワンのPDA的に活用することも可能と言う所は非常に興味深いところだ。 ■ インストールCD-ROM この中には,非常に多くのソフトウェアが入っている。通常のPalmDesktopの他に,Palmシリーズ最強化パックSpecialEditionが入っている。最強化パックの中でもさらに厳選したソフトウェアが38本も入っている。 最強化パックSpecialEditionの名に相応しく,どのソフトもPalmを使って長い人であれば,名前を知っている物ばかりだ。Visorなども同じように,ソフトウェアが色々と添付されていた。Palmの場合,色々なソフトウェアを導入して自分好みに作り替えることが容易と言う部分も大きな魅力である。そのため,このように有用なソフトウェアを多数入っていることは歓迎すべき部分であろう。 また,これらの有用なソフトの多くはシェアウェアであるため,継続して使用するには登録料を支払い正規ユーザーとなる必要があるのだが,そういった送金の手順を解説したファイルが中にあるのも良い点である。 ■ ODN Palm Power Pack 上記の物以外に,ODN Palm Power Packと言うCD-ROMが入っており,この中にも様々なPalm用のソフトウェアが入っている。 当初は「ODNに入会するためのCD-ROMが入っているのか」などと思い,全然注目していなかったのだが,よく見ると裏面の説明に様々なPalm用のソフトウェアのリストがあった。 こちらは68種類のソフトウェアが入っている。上の最強化パックSpecialEditionと一部重複しているが,それでも様々なソフトウェアを楽しむことができるだろう。 ■ ソフトウェアのまとめ このマシンはPDAとして活用し,コンテンツの配信を受ける所までは,パソコンなしでも可能である。そして,パソコンとシンクロし,様々なソフトをインストールすることで,どんどんと機能を拡張し,Palm本来の使い方もできるCLIEは,予算に余裕があれば非常にお勧めといえる。 また,パソコンを持ってはいないが,何か電子手帳的なPDAを使用したいと思ったときに,従来であればザウルスと言うのが一番のお勧めであったが,CLIEであればそう言った人にもお勧めできるであろう。 カラー版が不評で,色々なところでその部分だけが取り上げられて,評価が低めのCLIEであるが,ハードウェア的にもソフトウェア的にもなかなか評価できるものだと思う。5万円と言う価格は,絶対値としては高額ではあるのだが,ハードやソフトの構成として見た場合は,お買い得感があると思う。 Palmを予定表やアドレス帳,メモ帳などの内蔵アプリを使ったり,アプリを色々と追加して遊びたいと言う人であれば,CLIEは必要ではない,もっと安価で楽しめる選択肢がPalmにはある。しかし,インターネットを利用し,積極的に情報を集め楽しむ人にはお勧めである。 もし,あなたの用途がそれに適合するのであれば,お買い得で使い勝手のよいアイテムとなるであろう。 次回はCLIEで活用できるコンテンツについて書かせていただく。
HP100LXに始まり,HP200LX,ザウルス,Palm,MobileGear,Psion,Windows CEを渡り歩き,現在は Psion S5mx をメインで使用している。 PDAの他にもデジカメ,携帯電話,ミニノートPCなど小さな物に目がない。つねに多数の携帯電脳を持ち歩く,肉体派Mobiler。現在カバンに入れているアイテムは以下のとおり。 Psion S5mx / Zaurus ICRUISE / MobileGear II R730 / Digital IXY Hyper Hyde / MicroDrive / NM502i / KX-PH933Sこれらの紹介についてはいずれ。 kouha@chaos.to 今までに使用したマシンの遍歴についてはこちら。
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