[コラム


週刊連載 Mobile Little Things [2001/5/18]

第四十一回:Visor Edge (RED) その1〜Palmについて思うこと〜

彩音五郎(kouha@chaos.to)

 さて,ゴールデンウィーク後の初めての掲載と言うのにいきなり余談からはいらせていただく。

 先々月,妻にプレゼントするためにポケットポストペットを購入したのだが,今月に入って購入したドコモショップより電話がかかってきた。「携帯電話の番号を登録していなかったので,教えていただけませんか?」と言うのだ。

 私は妻の持っているJ-Phoneで接続するために購入したので,当然ドコモの携帯の番号を登録する気はなかったので,店にもそのことを伝えて購入している。しかし,購入の待ち時間の間にザウルス+P-in Comp@ctで通信しているのを見た店側が,せめてその番号を登録させて欲しいと言うことなので,それについては教えていた。

 店側の話しによると,「本来PHSでは販売できないのだが,間違って販売してしまった,なのでドコモの携帯電話を契約するか,家族の電話番号でも良いので登録してほしい」と言うのだ。私は当然「ドコモの携帯電話は家族の誰ももっていないし,新規に契約する気もない,だいいちそのことは事前に話しているはずだ」とつっぱねた。

 すると店側は長い時間待たせてから,電話の担当者が変り「ポケットポストペットは8,800円で販売しましたが,あれはドコモ携帯ユーザーのみの優待販売で,そうでない人は30,000円くらいの価格になるのです」と言い出した。そんな話しは聞いていないと言うと「今回はこちらの間違いですので問題はありません。でも,店の携帯電話の番号で登録させてもらっても良いでしょうか,御迷惑はおかけしませんので」などと言うことを話してきた。

 まあ,これ以上店の人間に辛くあたるのも可愛相な気もしてきたので,今回は上記の条件をのむことにした。これで,ポストペットが故障したりして,修理を違うところのドコモショップとかに持ち込んだらどうなるのだろうなどと想像したりしながら。

 それにしても,ドコモの対応と言うのは相変わらず非常に悪い。今回もドコモはショップ側には「ドコモの携帯をもっていない人間には売るな」と通知しておいて,客から苦情が来たときには「じゃあ売ってやれ」と話し,後から店側に「なぜドコモの携帯を持っていないやつに売ったのだ!」とペナルティを課したと言う流れが見えるようである。もちろん,この流れと言うのは私の想像ではあるのだが。

 自社の製品を持っている人間に対して,製品を安く提供するということは,どこの会社でもやっていることであり,特に問題があることとは思わない。今回の件でもドコモが最初から,「ポケットポストペットを通常価格30,000円の所,ドコモの携帯電話ユーザーには8,800円で提供させていただきます」といっておけばまっとうな話しであるし,まったく問題はない。

 しかし,今回の対応からもわかるように,ドコモの携帯電話のユーザーにしか売らないし,欲しいやつはドコモの携帯電話を新規に契約するようにという態度をとるから反発を買うのである。ほかのキャリアであっても,同じような話しはあるので,ドコモだけがこのような態度をとっているわけではないのだが,一番酷いのは間違いなくドコモであろう。

 携帯電話業界がもっと健全に発展してくれることを願ってやまない。

 今回はハンドスプリングの発売するPalm OS搭載マシン,Visor Edgeについて書かせていただく。

 Visor Edgeはそのスタイリッシュなデザインと,きびきびしたスピードで人気のPalm互換機である。

基本スペック

CPU:Dragonball VZ (33MHz)
RAM:8 MB
OS:PalmOS 3.5.2H
ボディカラー:メタリックカラー3色(レッド,ブルー,シルバー)
LCD表示装置:モノクロ16階調 バックライト有り
外形寸法 :119mmx79mmx11mm
重さ:136g
バッテリ:内蔵型リチウムイオン充電池

 バッテリでの駆動時間は通常使用で4週間とのことである。それなりにハードに使用しても1週間はゆうに持続したので,バッテリ切れの心配はさほどないと思われる。

Palmについて思うところ

 最近のPalmの動きに関しては,私はどうも違和感を感じている。昔はzen of palmなどと言うことも言っていたが,最近はあまりこの考え方をしていないような気がする。

 私は「Palmの真のライバルは紙の手帳であり,いずれはこれをおきかえるものである」と思っていた。システム手帳などの物は,スケジュールと住所録,仕事リスト,メモが基本的な機能であり,後は様々なデータをリフィルで追加することができるというものが主な形である。なので同等の基本機能をもち,機能の追加も容易であるPalmであればちょうど置き換えることができるのではないかと思っていた。

 こういったところから,私はPalmの将来の姿というのは,大量に生産を進めることにより,現在の電卓のレベルまで低価格化が進み,文房具屋の軒先にビニール袋に入れられて売られているというものではないかと想像していた(世の中の常で同じ機能しか提供しないものは,どんどんと価格が安くなっていくのである)。

 最近の動きで私が評価しているのは,高速化と高解像度化である。通常のPalmの解像度は160×160である,Edgeの液晶表示部の横幅は約55mmであるから,いわゆる表示解像度は約74dpiである。これは通常のディスプレイの表示解像度である72dpiとほぼ同じ数値である。これはこれで良いのであるが,手帳などに使用される紙の世界では,公式な書類として認められるレベルだと約300dpi,雑誌のカラー写真などだと約350dpi,写植だと約2400dpiくらいである。そういったところから考えると,現状のPalmの表示解像度の約4倍である,300dpiレベルまでいってくれれば,紙の手帳と違和感ないレベルで表示されることになるのだろう。なので,640×640くらいまでは高解像度化が進むとよいということになる。

そしてVisor Edge

 そのような中,Edgeはなかなか評価できる製品に仕上がっていると思う。先ほどPalmを手帳に例えたが,手帳の中には安物から高級なものまで様々な製品がある。なので,基本機能が同じではあってもデザインで勝負している感のあるEdgeは,手帳との対比の中で適合する方向性であると思われるのだ。

 Palmは今までに5台購入しているが,今ひとつ使いこなせないままに,Psionに戻っていたのだが,このように方向性として気に入っていることと,本体の素晴らしい質感に引かれて,6台目のPalmとして購入することになったのであった。

 次回はEdgeのもつ,ちょっとした,しかし大きな効果のある点等について書いてみたい。

関連するリンク

・ハンドスプリングのEdgeの紹介ページ
http://www.handspring.co.jp/products/visoredge/index.asp?did=0000

Edgeの勇姿 蓋を開けたところ

MI-E1と並べてみた モジュールをつけたところを横から比較してみた

彩音五郎

 HP100LXに始まり,HP200LX,ザウルス,Palm,MobileGear,Psion,Windows CEを渡り歩き,現在は Psion S5mx をメインで使用している。

 PDAの他にもデジカメ,携帯電話,ミニノートPCなど小さな物に目がない。つねに多数の携帯電脳を持ち歩く,肉体派Mobiler。現在カバンに入れているアイテムは以下のとおり。

 Psion netBook / Psion S5mx / Psion revo Plus / Zaurus M1-E1 / Ricoh RDC-7 / H" KX-HS100 / MC-P200 / PinComp@ct / hp jornada720

kouha@chaos.to
http://www.chaos.to/

今までに使用したマシンの遍歴についてはこちら。
http://www.chaos.to/ayane/past.html

 PDAに何を求めるのかはユーザーの数だけ違うし,また,ユーザーも時間によって違ったりします。逆にツールがユーザーの使い方を規定している場合も多いと思います。今の私はPIMには項目やデータやファイルとのリンクが必須と思い始めています。さらに,キーワードが複数割り当てることができてさまざまな絞り込みができたらいいなと考えています。さすがに複数のキーワードを割り当てることができるPIMはあまりないようです。昔,PowerBook 100をメインで使っていた頃に,Mac用のソフトウェアで気に入ったPIMソフトウェアがあったのだけれど,名称はちょっと忘れました。それから,PDAのスタイルは手に持ちやすければなんでもいいです。PDAというのは立って使いやすくないといけないと思いますから。


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